2008年 10月 28日 ( 2 )

FDG-PETは、悪性腫瘍の活動性・重症度と相関すると言われています。
小細胞肺癌のLDにおいて初期治療後に病変らしき陰影が残存している時、どうするか悩んだ経験があり、この論文を読んでみました。

Prognostic Significance of (18) F-Fluorodeoxyglucose – Positron Emission Tomography AfterTreatment in Patients With Limited Stage Small Cell Lung Cancer
Clinical Medicine & Research 2008;6(2):72-77 (米国)

Background
・小細胞肺癌は、肺癌の15%~25%を占める。
・初期治療が奏効しても、再発が多く長期予後は不良である。
・正確な治療反応性の評価は重要
 どの患者に追加治療が必要で、どの患者には不要か見極めるため。
・18FDG-PETは、壊死・線維化組織と癌遺残の鑑別に有用であり、治療の必要性や予後の予測が可能かもしれない。

Materials and Methods
・Retrospective chart review study
・Marshfield Clinic, Marshfield, Wisconsinにおいて。2001年12月1日~2007年12月31日まで。
・limited stage SCLCで、化学療法施行後4ヶ月以内にPETを撮影している症例を対象。

Results
・22例(~7%)が治療後にPET撮影されていた:
 陽性11例、陰性11例
・化学療法施行からPET撮影までの期間の中央値は、36 days(range, 3 to 125 days)
・Median follow-up:34.4 months (range, 6.8 to 65.9 months)

・progression-free survivalの中央値
 全例…8.1 months (95%CI, 4.3 to 11.9 months)
 PET陰性群…10.5 months(95%CI, 8.1 to >57.8 months)
 PET陽性群…4.3 months(95%CI, 2.8 to >7.2 months)
 →有意差あり!(P<0.007, log-rank test)
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・survivalの中央値
 全例…19.2 months (95%CI, 10.3 to >65.8 months)
 PET陰性群…29.2 months
 PET陽性群…10.3 months
 →有意差あり!(P=0.10)
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Conclusion
・LDのSCLC患者において、治療後のPETは予後予測に有用である。

感想
症例数が少なく、初期治療後の治療内容についても詳細に論文を読んでないので分かりませんが・・・理屈には合っていると思います。一つの指標になるとよいと思いました。
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「誰も責める気はない」


言葉もありません。

似たような経験を思い出します。


人のせいにするのはやめよう。

また、頑張ろう。
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by tobbyK | 2008-10-28 03:25 | 徒然