とわいらいとぞーん
放射線技師さん(以下「技師さん」) 「昼休みにレントゲン室のデジカメが盗まれた!」
ナース 「私じゃないでぇ!こないだ新しいの買ったばっかしなんやから!!」
私 「ぼ、僕でもないッスよ!家にはデジカメ2個もあるんすから!」
技師さん 「いったい誰や・・・前にもワイの阪神応援グッズが盗まれたんや・・・」
・・・2時間後、突然待合室に見知らぬおじさんがやってくる
ナース 「先生、あの人見かけん人やけど、何の用やろうか?聞いて来るわ」
おじさん 「さっきデジカメ借りたから、返しに来たわ」
ナース 「・・・借りたって・・・」
おじさん 「うん。さっきあそこの部屋に入ってみたら置いてあったから、
『あぁ、写真撮りたいなぁ』思て、ちょっと借りてん。
この辺ひと回りして、写真撮ってきたわ」
一同 「・・・」
デジカメには、何故か近所の歯科医院の外観が何枚も撮影されていた
液晶画面とおじさんを交互に見て混乱する我々を尻目に、
おじさんはおもむろに「わかば」(タバコの名前ね)を取り出し、一服しはじめる
おじさんは身長が145cmくらいしかない
おじさんはオレンジのTシャツに半ズボン
おじさんは顔を除くと小中学生くらいに見える
おじさん 「じゃあ、アヤ(綾?彩?)ちゃんが待ってるから、帰るわ」
一同 「・・・アヤちゃんて、誰・・・」
おじさん 「ほな」
・・・おじさんは夕暮れの路地に颯爽と消えて行きました・・・
・・・夏の終わりと秋の始まりを感じさせる風が吹いていました・・・