ドイツの雑誌で気管支拡張症のレビューがありました。

Bronchiectasis—Diagnosis and Treatment. Dtsch Arztebl Int 2011; 108(48): 809–15

気になったのが吸入抗菌薬。
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高濃度生食の吸入も興味深いです。

今後いくつかの取り組みをしようと計画中です。


- 徒然 -

寒い日々が続いています。
先日大分へ出張した帰りに高速道路でタイヤがバーストしてしまい、
日田の手前の山中でJAFを40分待つ羽目になりました。

真夜中だったので、凍えて星空を眺めていたところ、
関わらせていただいた患者さんのご家族から
大変心に沁みるメールをいただきました。

去年の今頃も同じような記事をアップしていた気がします。

時間が過ぎるのが早い・・・
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最近、Latent TB Infectionについて考える事が多かったので、目についた論文を。
日本では原則 INH 300mg/dayの6か月投与。

Three Months of Rifapentine and Isoniazid for Latent Tuberculosis Infection
 Sterling TR et al. N Engl J Med 2011; 365:2155-2166.

背景
潜在性結核菌感染に対する治療は結核のコントロールに不可欠。現在の標準レジメンである 9 ヵ月のイソニアジド投与は有効であるが、毒性と低い治療完遂率が問題。
方法
結核リスクの高い被験者を対象に、直接監視による 3 ヵ月のリファペンチン(rifapentine)(900 mg)+イソニアジド(900 mg)の週 1 回投与(併用群)と、自己管理による 9 ヵ月のイソニアジド(300 mg)の 1 日 1 回投与(イソニアジド単独群)とを比較。
非盲検無作為化非劣性試験。
対象者は米国・カナダ・ブラジル・スペインで、33 ヵ月追跡。
主要エンドポイントは結核の確定診断、非劣性マージンは 0.75%。

結果
修正 intention-to-treat解析;
 結核の発症:併用群 3,986 例中 7 例(累積発症率 0.19%)
         イソニアジド単独群 3,745 例中 15 例(累積発症率 0.43%)
         ⇒差は 0.24 パーセントポイント

 治療完遂率:併用群 82.1% vs イソニアジド単独群 69.0% (P<0.001)
 有害事象により永続的に投与を中止:併用群 4.9% vs イソニアジド単独群 3.7% (P=0.009)
 薬剤関連肝毒性:0.4% vs 2.7% (P<0.001).

結論
3 ヵ月のリファペンチン+イソニアジド投与は、結核予防については 9 ヵ月のイソニアジド単独投与と同程度に有効であり、治療完遂率は高かった。長期間の安全性モニタリングが重要。


今後LTBI治療法が変わるでしょうか。



 ~徒然~

忙しい、というか、体力が低下してきています。
筋トレを開始しようと思うのですが・・・なかなか・・・
今も当直中ですし。。。


来年はたくさんの新人が我が職場に来てくれることになりました。
本当に楽しみです。新たな試みを準備中です。


さ、その前に論文を書・・・か・・・ねば・・・zzz
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# by tobbyK | 2011-12-24 03:31 | 感染症
~ホテルからの夜景~
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久しぶりの更新です。色々な事が積み重なり、ちょっと動けなくなっていました。

さて、CHEST 2011に来ています。今年はハワイです。日本からの発表もたくさん!
ハワイらしく、いつもの国際学会よりラフな感じがします。楽しみつつ勉強してまいります~

で、ATSより飛び込んできたニュースから。
The Lancet Oncology, Early Online Publication, 22 October 2011 doi:10.1016/S1470-2045(11)70259-5
MUC1遺伝子を発現しているNSCLCでstage3B-4・PS0-1の患者さんを対象に、化学療法(CDDP/GEM)+TG4010(poxvirusを使った免疫療法[治療的ワクチン]、MUC1腫瘍関連抗原とIL-2をコードする)を併用する群と、化学療法(CDDP+GEM)のみを行う群に分け比較。open-labelのphase2 trialで、primary endpointは6ヶ月でのPFS。
その結果、免疫療法併用群で良い結果(43·2% vs 35.1%)だったとの事。副作用も色々書いてありますが。

Phase3を行うのでしょうから、結果を待ちたいと思います。global trialはされないのかな・・・
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# by tobbyK | 2011-10-25 18:53 | malignancy
久しぶりにおさらいしたので。

Mehranの造影剤腎症risk score
  (JACC 2004;44(7):1393-9)
*冠動脈造影検査が対象である事に注意*

Risk factor
 低血圧:5点
 IABP挿入の有無:5点
 うっ血性心不全:5点 
 75歳以上:4点
 貧血:3点
 糖尿病:3点
 造影剤使用量:100ml=1点で計算
 血清Cr値>1.5mg/dl:4点
 *もしくは
  eGFR<60ml/min/1.73㎡…40-60:2点
                      20-40:4点
                      -20:6点

上記を合計し、
Risk score 造影剤腎症発症率 透析の危険性
   ≦5          7.5%      0.04%
   6-10        14.0%      0.12%
   11-16       26.1%      1.09%
   >16        57.3%      12.6%

かなり以前にこのブログに書いたとおり、造影剤腎症そのものがあやふやな存在です。
その点をご注意下さい。
腎機能をあまりに気にして、必要な検査が行われない状況が多くなっているようです。
そのような医療環境の思考状態を、"Renalism"と呼ぶそうです。



-徒然-

日曜日のこんな時間ですが、まだ病院で仕事中です。
九州でも秋の虫が鳴き始めました。
季節はどんどん変わりますが、自分自身の進歩が少ない・・・
秋は国内・国外含め学会/研究会づくしなので、
今週から本格的に準備を開始!・・・せねば。。

ところでfacebook。
後輩に進められてアカウントだけは作っておいたら、
最近どんどんメッセージが来るように。
10年以上会ってない人からも。
嬉しい気もしますが、ちょっと恐ろしい気もします。

まあ、この仕事の現状では皆さんのメッセージ更新についていけないけど・・・
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ちょっと前に論文を書いたのですが

ブエノスアイレスやベイルートから

reprintを送って欲しいとメールがありました。


日本の片隅で書いたものが

日本の裏側のアルゼンチンに届いて

そこで誰かの役に立つかもしれない。

ロマンがあるなぁ・・・

うれしくなります。


診療した患者さん方から得た知識を何らかの形で残すのも

臨床医の大事な役割だと思います。

臨床医にしか出来ないことですから。



・・・たまった題材が山ほどあるので、

これからしばらく執筆活動に入ります。
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# by tobbyK | 2011-08-20 10:28 | 徒然