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~ホテルからの夜景~

久しぶりの更新です。色々な事が積み重なり、ちょっと動けなくなっていました。

さて、CHEST 2011に来ています。今年はハワイです。日本からの発表もたくさん!
ハワイらしく、いつもの国際学会よりラフな感じがします。楽しみつつ勉強してまいります~

で、ATSより飛び込んできたニュースから。
The Lancet Oncology, Early Online Publication, 22 October 2011 doi:10.1016/S1470-2045(11)70259-5
MUC1遺伝子を発現しているNSCLCでstage3B-4・PS0-1の患者さんを対象に、化学療法(CDDP/GEM)+TG4010(poxvirusを使った免疫療法[治療的ワクチン]、MUC1腫瘍関連抗原とIL-2をコードする)を併用する群と、化学療法(CDDP+GEM)のみを行う群に分け比較。open-labelのphase2 trialで、primary endpointは6ヶ月でのPFS。
その結果、免疫療法併用群で良い結果(43·2% vs 35.1%)だったとの事。副作用も色々書いてありますが。

Phase3を行うのでしょうから、結果を待ちたいと思います。global trialはされないのかな・・・


久しぶりにおさらいしたので。

Mehranの造影剤腎症risk score
  (JACC 2004;44(7):1393-9)
*冠動脈造影検査が対象である事に注意*

Risk factor
 低血圧:5点
 IABP挿入の有無:5点
 うっ血性心不全:5点 
 75歳以上:4点
 貧血:3点
 糖尿病:3点
 造影剤使用量:100ml=1点で計算
 血清Cr値>1.5mg/dl:4点
 *もしくは
  eGFR<60ml/min/1.73㎡…40-60:2点
                      20-40:4点
                      -20:6点

上記を合計し、
Risk score 造影剤腎症発症率 透析の危険性
   ≦5          7.5%      0.04%
   6-10        14.0%      0.12%
   11-16       26.1%      1.09%
   >16        57.3%      12.6%

かなり以前にこのブログに書いたとおり、造影剤腎症そのものがあやふやな存在です。
その点をご注意下さい。
腎機能をあまりに気にして、必要な検査が行われない状況が多くなっているようです。
そのような医療環境の思考状態を、"Renalism"と呼ぶそうです。



-徒然-

日曜日のこんな時間ですが、まだ病院で仕事中です。
九州でも秋の虫が鳴き始めました。
季節はどんどん変わりますが、自分自身の進歩が少ない・・・
秋は国内・国外含め学会/研究会づくしなので、
今週から本格的に準備を開始!・・・せねば。。

ところでfacebook。
後輩に進められてアカウントだけは作っておいたら、
最近どんどんメッセージが来るように。
10年以上会ってない人からも。
嬉しい気もしますが、ちょっと恐ろしい気もします。

まあ、この仕事の現状では皆さんのメッセージ更新についていけないけど・・・


ちょっと前に論文を書いたのですが

ブエノスアイレスやベイルートから

reprintを送って欲しいとメールがありました。


日本の片隅で書いたものが

日本の裏側のアルゼンチンに届いて

そこで誰かの役に立つかもしれない。

ロマンがあるなぁ・・・

うれしくなります。


診療した患者さん方から得た知識を何らかの形で残すのも

臨床医の大事な役割だと思います。

臨床医にしか出来ないことですから。



・・・たまった題材が山ほどあるので、

これからしばらく執筆活動に入ります。


ふがいない僕は空を見た 窪 美澄 (著)














読んだのはちょっと前ですが、本棚を整理中に見かけたので。
少しずつ読み返してみようかな、と思いました。
ものぐさなので、そう思えるの本は少ないのです。

今のところ今年一番です。
まあ、あまり本読んでいませんが…


僕もふがいないので、空を見てみました。

今日は曇りでした。


直訳ですが、放線菌(Actinomycetes)のことです。
真菌ではありません。

牛の顎が腫れる病気「Lumpy jaw」の原因として、1877年に最初の報告がなされています。
   (Bollinger O. Centralbl Med Wissensch. 1877;15:481.)

抗菌薬が実用化される前の時代まではありふれた疾患だったようですが、
“The most misdiagnosed disease”
“No disease is so often missed by experienced clinicians”
   (Cope Z. Br Med J. 1949:1311-1316.)
と言われていた事からもわかるように、見逃し疾患としても有名だったそうです。
抗菌薬が発達し早期投与が増え、さらに衛生・栄養状態も改善した現代では頻度が低下しており、
尚更本症を見逃しやすくなっています。
慢性経過/消長を繰り返す+腫瘤様+臓器の境界を越えて進展、
という特徴が悪性腫瘍を想起させてしまうのです。

さて、アクチノミセスによる肺膿瘍+胸膜炎+心外膜炎という症例を経験した事があります。
入院時には心タンポナーデ、入院経過中には不整脈による一時的な心停止、
という派手な経過をたどりましたが、最終的には抗菌薬投与で改善し退院されました。
肺膿瘍の穿刺から確定診断に至りました。
一時的な心停止は、心筋炎による刺激伝導系の異常と想像しております。

このように多臓器に病変が及ぶものをDisseminated actinomycosisと呼ぶようです。
下記論文がよくまとまっていましたので、興味のある方はご参考ください。
   (Kanna B, et al. Infectious Diseases in Clinical Practice 2002;11(7):408-413)

アクチノミセスは口腔内と腸管内の常在菌です。
虫歯はまずいです。
虫歯治療に行きたいのですが・・・時間がない・・・と言って早8年。

自分の口腔内が恐ろしいです。