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昨日の深夜より淡路島に来ています。
第3回呼吸機能イメージング研究会での発表のためです。
埼玉からは遠かった・・・けれど、
やっと時間が取れたのでブログを更新しています。

大阪に住んでいた時、
淡路島には年に一度家族旅行に来ていたので、
馴染み深い土地です。
海が近いって本当に良いですね~

1月は重症新患が多く、ジェットコースターのような毎日でした。
色々あって一瞬心が折れそうな時もありましたが、
以前担当していた患者さんのご家族がたまたま会いに来て下さり、
その言葉に救われました。
ありがたいです。

2月もきっとあっという間でしょう。
3月はまた引越しです。

残りわずかの間、
埼玉県に思い残す事が無いように過ごしたいと思います。
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by tobbyK | 2011-01-29 11:03 | 徒然
先日ちょっと悩ましい潜在性結核疑い症例に出くわしたので。

Negative and Positive Predictive Value of a Whole-Blood Interferon-g Release Assay for Developing Active Tuberculosis
Am J Respir Crit Care Med Vol 183. pp 88–95, 2011

ドイツより

Rationale
・潜在性肺結核(LTB)が活動性肺結核(ATB)へ移行するかどうかの予測について、IFN-γアッセイの有用性は不明。

Objectives
・結核患者の密接な接触者(close contact)において、4年間でATBへの移行予測の有用性についてQuantiFERON-TB Gold in-tube assay(QFT)とツ反(TST)を比較検討する。

Methods
・塗抹陽性結核患者のclose contactについてMay 2005~April 2008から前向きコホートを開始。
・QFTとTSTを施行。
・April 2010まで、ATB発症者を記録。

Measurements and Main Results
・対象となったケース:
  1,414 contacts (141 children)
  1,033は検討終了時までHamburgに居た
  954例でQFTとTSTの結果両方が得られた
・QFT:198例(20.8%)が陽性
 ⇔TST:604例(63.3%)が5mm以上、25.4%が10 mm以上
・QFTは暴露期間と相関した(P<0.0001)
 ⇔TSTは相関せず

・QFTもTSTも行い、かつ化学予防を行わなかった903例では、
 QFT陽性は147例(16.3%)
  ⇒ うち19例(12.9%)がATB発症(化学予防群では発症なし)
 TST 5mm以上は555例(60.1%)
  ⇒ うちATB発症は
     5mmカットオフでは17/552(3.1%)
     10mmカットオフでは10/207(4.8%)
 ⇒QFT陽性の方が有意に高い発症率     

・小児での方がより有用:
 小児のQFT陽性のATB発症率 28.6% (6 of 21)
  ⇔ 成人のQFT陽性のATB発症率 10.3% (13 of 126) (P=0.03)

・Multiple logistic regression analysisによる、ATB発症予測の独立因子;
 IFN-γ level, IU/ml  OR1.93, 95%CI 1.551–2.40 ,P<0.0001
 Age, yr  OR0.94, 95%CI 0.89–0.99 , P=0.02

・QFTのNPVは100%!!
 ⇔ TST>5mmではNPV 99.4%
    TST>10mmではNPV 98.8%

Conclusions
・TB接触者のATB発症予測については、TSTよりもQFTの方が信頼性が高い。 特に小児で。


BCG接種者と非接種者は大体半々くらいの対象で、多変量解析でもBCGの有無は関係ありませんでした。勉強になります。
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とうとう埼玉でも雪が降りました。

今日は朝5時に家を出たのですが、その時はうっすら積もっていただけだったのに
ふと外を見ると結構降ってました。
センター試験関係者の皆さんは、大変な事と思います。

寒いな~と思って朝病棟に行くと、
患者さんのご家族から自分宛にお手紙が届いていました。
本当に心が温まりました。

また頑張れそうです。
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by tobbyK | 2011-01-16 07:58 | 徒然
喘息発作へのモンテルカスト上乗せ効果について。


Oral montelukast in acute asthma exacerbations: a randomised, double-blind, placebo-controlled trial
Thorax 2011;66:7-11
 
英国のNorfolk & Norwich University Hospitalより

Background
ロイコトリエン拮抗薬は喘息のコントローラーとしてはエビデンスがあるが、急性期における効果は明らかではない。

Methods
対象:入院必要な87例の成人
    ⇒無作為に、montelukast群とplacebo群に分類
介入:夕方にmontelukast 10mg服用×4週間(退院後も服用すると言う事)
    全症例呼吸器科医にコンサルトの上入院
    BTSのガイドラインに基づいたfull careを受ける

primary end point:入院翌朝のPEF(気管支拡張薬使用後)の差

Results
73例で検討できた
入院時:montelukast群(n=37)…227.6±656.9 l/min (47.6% predicted)
     placebo群(n=36)…240.3±699.8 l/min (49.6% predicted)
  ↓
入院翌朝:montelukast群…389.6±6109.7 l/min (81.4% predicted)
      placebo群…332.3±6124.9 l/min (69.8% predicted)
       (p=0.046)

群間のPEFの平均差は57.4 l/min (95% CI of 1.15 to 113.6 l/min or 1.95-21.2% predicted)

Conclusion
喘息発作での入院後、経口montelukast追加は翌朝のPEFを改善させる



 追試してみたいです。
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Thorax 2010;65:21–26で報告された、慢性呼吸器疾患患者における新しい息切れスケールの「D-12」は、他の質問法と比較して簡便な方法。

「D-12」 
以下の項目について、None/Mild/Moderate/Severeで回答。各0-3点にあてはまる。
 1. My breath does not go in all the way
 2. My breathing requires more work
 3. I feel short of breath
 4. I have difficulty catching my breath
 5. I cannot get enough air
 6. My breathing is uncomfortable
 7. My breathing is exhausting
 8. My breathing makes me feel depressed
 9. My breathing makes me feel miserable
 10. My breathing is distressing
 11. My breathing makes me agitated
 12. My breathing is irritating



その妥当性について間質性肺疾患患者のみで検討した報告。

Dyspnea-12 Is a Valid and Reliable Measure of Breathlessness in Patients With Interstitial Lung Disease
CHEST 2011; 139(1):159–164


Objective
間質性肺疾患におけるDyspnea-12 questionnaire (D-12)の妥当性を検討

Methods
対象:101例のILD症例
方法:以下の質問法を行う
 ・ベースラインでは101例が回答    
  D-12 (scale range, 0-36, with a high score indicating worse dyspnea)
  Medical Research Council (MRC) dyspnea scale
  St. George Respiratory Questionnaire (SGRQ)
  Hospital Anxiety and Depression Scale (HADS)

 ・2週間後のフォローでは84例が回答
  D-12
  global health transition score

 ⇒ D-12の心理測定的特性について検討;
      天井効果とフロアー効果
      内的一貫性
      再現性
      構成概念妥当性

Results
内的一貫性:高い。Cronbach α=0.93。
再現性:高い。intraclass correlation coefficient=0.94。

D-12と他のスコアの相関;
 MRC grade・・・r=0.59; P<0.001
 SGRQ・・・symptoms, r=0.57
        activities, r=0.78
        impacts, r=0.75
        total, r=0.79; P<0.001

因子分析の結果、THORAXで報告されたD-12の「構造」がこの患者群でも確認された

Conclusion
間質性肺疾患の患者において、D-12は信頼性が高い質問法である。



慢性の間質性肺疾患では、病勢や治療効果の評価が微妙で難しい場合も多いので、新しい評価法が出るのは良いと思います。しかし、この論文によると、生理学的な指標(FVC%、DLCO%、6MWD)と最も単相関が良好だったのはMRCでした・・・うーん。
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あけましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いいたします。


今年は「放浪⇒定住(期間未定)」を予定している、自分にとっては初めての年となります。
これまでは毎年「次はどこに行こうかなぁ」ばかり考えていたもので・・・
いまだに放浪大好きなのですが、「定住」も初めての試みなので非常に楽しみです。
「1-2年で転勤」では、出来ない事もたくさんありますから。
また新しい出会いもあるでしょう。それも楽しみです。

今年最初のイベントとして、つい先日結婚式参加のため福岡に行きました。
前日に博多に入って、一人で夜中に中州で飲んでラーメン食べて、幸せでした。
結婚式・披露宴も素晴らしかったですし、色々な人に会えて楽しかったです。
しかし、披露宴の「花嫁から両親への手紙」の場面では、
毎回自分と娘(まだ4歳と1歳)に照らし合わせてしまい、
涙目になってしまいます・・・気が早い。


さて、中洲ではこの本片手に飲んでました。

「はじめての現象学」
竹田 青嗣 (著)


さらっと理解するのが難しいところもあり、そういうところは飛ばして流し読みしました。きちんと理解できたとはいえませんが、興味は湧きました。なんかこう、数式で説明できそうな感じが面白かったです。数学と哲学の関係はどうなっているのでしょうねぇ・・・


今年も楽しみたいと思います。
ジャーナルウォッチもきちんとやっていますので、
今年はどんどんアップして行きたいと思います。
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by tobbyK | 2011-01-13 05:16 | 徒然