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久しぶりに文献を。
JAMAのTHE RATIONAL CLINICAL EXAMINATIONから。

Does This Coughing Adolescent or Adult Patient Have Pertussis?
 JAMA. 2010;304(8):890-896

Context
・百日咳は慢性咳嗽の原因であるが、特に若者や成人においてよく見逃されている
・いくつかの古典的な症状が百日咳に診断的とされているが、その診断的価値は正確に検討されていない

Objective
・3つの古典的症状である、
  発作性の咳嗽
  咳嗽後の嘔吐
  吸気時の笛音(whoop)
 の百日咳診断における有用性について、体系的にレビューする

Data Sources, Study Selection, and Data Extraction
・以下のソースから関連する英語文献を検索;
  MEDLINE(January 1966–April 2010)
  EMBASE (January 1969 to April 2010)
  the bibliographies of pertinent articles
・採用条件;
  対象患者…children older than 5 years, adolescents, or adults
  百日咳の診断…咳嗽を訴える患者において、過去の標準的とされる方法で診断されている
・採用方法;
  二人のauthorが独立して検索し、乖離があれば話し合って最終決断

Data Synthesis
・5つの前向き試験が条件を満たし、うち3つを今回の検討に採用した
 ●発作性の咳嗽;negative LR, 0.52; 95% CI, 0.27-1.0 ・・・ まあまあ
 ●咳嗽後の嘔吐;positive LR, 1.8; 95% CI, 1.4-2.2 ・・・ まあまあ
            negative LR, 0.58; 95% CI, 0.44-0.77 ・・・ まあまあ
 ●吸気時の笛音;positive LR, 1.9; 95% CI, 1.4-2.6 ・・・ まあまあ
            negative LR, 0.78; 95% CI, 0.66-0.93 ・・・ イマイチ

・これらのコンビネーションでの有用性を検討したスタディはなかった。

Conclusions
・流行時期でない状況において、百日咳の診断に有用といわれていた古典的な症状は、あまり診断価値が高くなかった。
・一応これらを参考に臨床に望むべき・・・。


百日咳は本当に難しいです。
患者さんはなかなかペア血清までご協力して頂けないですし・・・



 -徒然-

先日の日曜日に有明まで行きました。
テニスの森にプレーヤーとして、ではなく、
東京ビッグサイトでコミケに参加、でもなく、
ある試験を受けに、です。
疲れました。
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なんと2ヶ月も更新していませんでした。

にもかかわらず、閲覧してくださる方の数が変わっていませんでした。
(こちらもチェックしていなかった・・・スミマセン)

いつもありがとうございます。

平日の昼間から更新しておりますが、
本日は一応「研究日」でしたので、そういう事でお許しください。

埼玉県に来て半年になりました。
この半年間は、これまでにない程仕事面での悩みが非常に大きく、
「そういう役割をしないといけない年齢になったのか・・・」
「よく寝ないと回復が遅い年齢になったなぁ・・・」
と、全部年齢にからめて納得しようと思い込む日々でした。

まあ、それはそれで自分の成長につながっている実感があるのはあるのですが。

家庭については奥さんに任せっきりで、
申し訳ないな・・・と思っていたら娘が喘息発作を起こしてしまい、
さらに申し訳なく感じています。
世のお父さん方はどうなんでしょうね?

今年度も残り6ヶ月、下半期の目標を立ててみました。
 「時間を大切にし仕事と家庭の両立を目指す」
 「肉体年齢を戻すために筋トレを行う」
 「論文を半年で5つ書く」
 「ブログをきちんと更新する」

関東での生活も残り半年(の予定)、
後悔を出来るだけ少なくするよう生きてみたいと思います。


少しは医学的な情報を。
今回は論文の紹介ではありません。

現在勤務先の病院で、小規模(というか自分だけ)ではありますが
少しずつCOPD(特に重症以上)の方の病状再評価・リハビリ・栄養指導目的で、
「コンディショニング入院」を開始しました。
症例はまだ少数ではありますが患者さん方からは非常に好評で、
手ごたえを感じています。
別に珍しい試みではなく多くの施設でやっている事なのですが、
「COPDについての正確な知識を持って頂き、少しでもQOLを維持する事」
「今後の過ごし方(最終的な局面も含め)を一緒に考えてみる事」
をテーマにしています。

これまでは重症患者さんをたくさん診る事に興味があったのですが、
地域の重症患者さんをいかに減らすか、が最近の興味です。

そう言えば、昔のサッカー漫画にこうありました。

「派手なセービングをするゴールキーパーは実は危ない。
 地味にキャッチングしているキーパーは目立たないが、
 それは正確なポジショニングが出来ている証拠なんだ」

小学校の頃の夢はサッカーのゴールキーパーか漁師だったなぁ・・・
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by tobbyK | 2010-10-07 13:01 | 徒然