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今から440年前に異国の宣教師によって建てられ、

ここを中心に布教が広まるも、

その約70年後には禁教令が出て弾圧が始まり、

毎年踏絵を踏まされ・・・

明治に入ってやっと公に信仰できるようになり、

今でも400人の村人が毎日祈りを捧げているとのこと。



漁村の景色と教会の組み合わせが不思議と違和感が無く、
非常に美しかったです。



つかの間の休日に、心が洗われました。



-新型つづき-

しかし、感染症学会といい、この記事といい・・・
科学的な議論は置いておいて、現場サイドではとにかくタミフルを出しておかないと、患者さんが重症化した場合の責任がますます重くなりました。

在庫大丈夫かなぁ・・・
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by tobbyK | 2009-09-21 23:06 | 徒然

 ~ある日の診療所業務~

27歳男性 「昨日から高熱が出て、ふしぶしが痛いです」
  → インフルエンザ迅速検査でA(+)
     タミフル処方、早く家に帰らせる

17歳男性 「今朝から熱が出て、体がだるい。友人2人がインフルエンザになった」
  → インフルエンザ迅速検査陰性
     アセトアミノフェンで様子を見て、変化があれば連絡するよう指示

11歳男性 「昨日から高熱が」
  → インフルエンザ迅速検査でA(+)
     親にインフルエンザと、タミフル・リレンザについて長々と説明
     リレンザを希望されたため、処方しようとしたらリレンザが無い・・・
     近くの小児科に紹介状を書く
     小児は診れないと入り口に張り紙を提案 → 院長に却下される

14歳男性 「5日前に高熱が出て、休日診療所でインフルエンザAと診断された。
         リレンザを使って、やっと昨日熱が収まった。
         学校に証明書を提出しないと出席日数がやばい。
         休日診療所では証明書を書けないと言われた。なんとかして欲しい」
  → 「・・・出歩くなよ・・・ここは病院だぞ・・・」(ちょっと意味不明か?)
     各方面への問い合わせが面倒
     
12歳女性 「今朝弟がインフルエンザだって分かって・・・」
  → 「なに?お姉ちゃんも熱があるの?それとも予防内服について?」
  → 「いや、私はさっきバレーボールで突き指したんで来ました」
  → 「・・・」 (内心ちょっとホッ)



 もし自分にうつったら、
 何の生活保証も無いし、
 家には小さい子が2人もいるから帰れなくなるし、
 散々だなぁ・・・
 と想像しながら、手洗い・うがい・換気を何度も繰り返す。


 ・・・待合室のテレビから、の〇Pの泣き声が聴こえる・・・




 -最近読んだ本-

 「ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論」
  小林よしのり

 高校~大学はじめ頃に集中して読んで、その後離れて。
 なんだかんだで、最近は年に1冊くらいはこの人の本を読んでいます。
 本書はとても勉強になりました。
 日本人として、自分が恥ずかしい気持ちにもなりました。 
 
 おぼっちゃまくん、好きでした。
 びんぼっちゃまの半分スーツ、持ってます。(飲み会用に)
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by tobbyK | 2009-09-17 23:59 | 徒然

本日Abstractのみ流し読みしたので

Accuracy of clinical definitions of ventilator-associated pneumonia: Comparison with autopsy findings
Journal of Critical Care, 07/31/09

Methods
・48時間以上人工換気を必要とし、その後死亡したICU患者の剖検所見の検討
・ventilator-associated pneumonia(VAP)の3つの臨床診断基準の精度について検証
 1.loose definition:
   胸部レントゲンで異常陰影があり、
   「白血球増多」「発熱」「膿性の気道分泌物」のうち2つを満たすもの
 2.rigorous(厳格な) definition:
   胸部レントゲンで浸潤影があり、
   「白血球増多」「発熱」「膿性の気道分泌物」の全てを満たすもの
 3.「clinical pulmonary infection score(CPIS)」による基準
   CPIS>6点のもの

 *clinical pulmonary infection score(CPIS)とは
  Puginら(Am Rev Respir Dis 1991;143:1121-1129.)が提唱したVAP診断基準。
  体温、白血球数、気道分泌物の量と外観、酸素化(PaO2/FiO2)、胸部レントゲン所見、
  気道吸引物の培養結果、をパラメーターとしたスコアリングによる診断法。
  CPIS >6は、感度96%・特異度100%と報告。

 → 剖検の病理所見をスタンダードとし、診断法1・2・3の感度・特異度・尤度比について検討

Results
・253例中142例(56%)が、病理所見で肺炎と診断
・VAPの臨床診断基準について
 1(ゆるい基準)を満たしたのが163例 (64%) …感度64.8%、特異度36%
 2(厳格な基準)を満たしたのが32例 (13%)…感度91%、特異度15.5%
 3(CPIS>6)を満たしたのが109例 (43%)…感度45.8%、特異度60.4%

 (2の結果の感度と特異度が逆じゃないかと思うのですが・・・原文のまま記載しました)

*培養結果を臨床基準に付加すると、少しだけ感度低下・特異度上昇した。

Conclusions
・剖検結果をスタンダードとすると、これら3つのVAPの臨床診断基準の精度はあまりよろしくない



やはりVAPの診断は難しいものですね・・・
ICUで撮影条件の悪いレントゲン写真に異常が出るまで待たなければならないものか・・・
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明日から2日間、大阪で第13回日本気胸・嚢胞性肺疾患学会総会が開催されます。

私も初日のワークショップで発表予定です(今年で3年連続発表・・・まさか大阪で開催されるとは)。

お近くで時間がある方は是非。

日本の気胸治療の現状について特に勉強してこようと思います。

夜は偉い先生方のエスコート予定。



ところで、最近はやりたい事が多すぎて、自分の能力とのギャップにガックリしている日々です。

睡眠時間を削って頑張るしかない、、、ということで、

現在の夜のお供は「BCDセット」です。

さて、このセットとは一体?

正解は文末に。



あと、秋の深夜にはクラシックのピアノ曲が合いますね。







   *正解:「BCDセット」=「チョコラBB+ハイチオールC+リポビタンD」でした*
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by tobbyK | 2009-09-10 19:58 | 徒然

原発性肺腺癌のEGFR遺伝子変異が陽性であれば、gefitinibが1st lineで良いかも知れません。

Gefitinib or Carboplatin-Paclitaxel in Pulmonary Adenocarcinoma.
NEJM August 19, 2009 (香港)

Background
・過去の報告から、非小細胞肺癌(NSCLC)の特定の患者群に対してはgefitinibのfirst-line treatmentが有効と考えられる。

Methods
・phase 3, open-label study
・前治療歴のない進行肺腺癌で、非喫煙者もしくは少量の既喫煙者
・無作為に、
 ①gefitinib (250 mg per day) …609例
 ②carboplatin (AUC 5 or 6 mg/ml/min)+paclitaxel (200 mg/m2)… 608例

・primary end point:progression-free survival.

Results
・12ヶ月でのprogression-free survival率
 gefitinib:24.9% ⇔ carboplatin-paclitaxel:6.7%

・当初の目的であったgefitinibの非劣勢を示したのみならず、有意に良好な結果であった
 ⇒ ITT解析で、progression-free survivalが良好
    HR for progression or death, 0.74; 95%CI, 0.65 to 0.85; P<0.001

・261例のEGFR遺伝子変異陽性患者のsubgroupでの検討
 ⇒ progression-free survivalはgefitinib群で非常に長い
     HR for progression or death, 0.48; 95%CI, 0.36 to 0.64; P<0.001

・176例のEGFR遺伝子変異陰性患者のsubgroupでの検討
 ⇒ progression-free survivalはcarboplatin-paclitaxel群の方が長い
     HR for progression or death with gefitinib, 2.85; 95%CI, 2.05 to 3.98;
                                      P<0.001
・gefitinibの副作用で多かったもの
 皮疹やざ瘡 (in 66.2% of patients)
 下痢 (46.6%)

・carboplatin-paclitaxelの副作用で多かったもの
 神経障害 (69.9%)
 好中球減少 (67.1%)
 脱毛 (58.4%)

Conclusions
・Gefitinibは東アジア人・非喫煙者もしくは軽い既喫煙者・肺腺癌に対しては、1st lineの治療法としてcarboplatin-paclitaxelより優れていた
・EGFR遺伝子変異陽性であれば、gefitinibの効果が強く見込まれる


こういう内容のstudyは日本でもやっていたと記憶していますが、そちら方面の知識をアップデートしていないので不確かです。今度詳しい人に聞いて確認したいと思います。


-徒然-

最近読んだ本
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下流志向〈学ばない子どもたち 働かない若者たち〉 内田 樹

結構売れた本だそうですが、私には全くリアリティを感じることが出来ませんでした。
私は、若くして無職だったり生活保護だったりする患者さんをしょっちゅう診ていますし、
現在無職の幼馴染も数名います(いわゆるニートも)。
私が普段彼らと話して感じるものと、この著者の仮説は全く異なります。
話としては面白いのですが、、、
感想は二言。 
「本当?」 と 「で ?」


最近読み直した本

思考の整理学  外山 滋比古

最近また売れているとのこと。
私は数年前に読みました。
面白いし、読んだ後に「勉強しよう」という気になる本です。
 
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