カテゴリ:SAS( 1 )

最近日中に急に眠気が襲ってくる・・・
と言うことで、今回の論文が目につきました。

Insulin resistance and daytime sleepiness in patients with sleep apnoea.
Thorax 2008;63;946-950 (Spain)

Background
・過剰な日中の眠気(Excessive daytime sleepiness;EDS)と肥満とインスリン抵抗性(IR)は、しばしば閉塞性睡眠時無呼吸症候群(obstructive sleep apnoea syndrome;OSAS)の患者で認められる。
・EDSが肥満とは独立してIRのマーカーにならんか?という仮説を検証

Materials and Methods
〇対象:44例のOSAS患者と23例のhealthy controls
・OSAS患者について…22例はEDSあり、22例はEDSなし
               年齢(±5歳)
               BMI(±3kg/m2)
               OSASの重症度(apnoea?hypopnoea index;AHIで評価)
              について2群間は調整されている
 *CPAPを3ヶ月施行後に再評価・・・評価可能であったのはこのうち35例
 
〇評価項目
・EDS: subjective(Epworth Sleepiness Scale)
     objective(Multiple Sleep Latency Test)
・IR:HOMA index
・血液検査:glucose, triglycerides, cholesterol, cortisol, insulin, thyrotropin,
       growth hormone, insulin-like growth factor I (IGF-I)

Results
・EDSのある患者において、
glucose (p<0.05)、insulin (p<0.01)、HOMA index(p<0.01)が、他の群より高かった
・EDSのあるOSAS患者にCPAPを行うことにより、
cholesterol、insulin、HOMA indexが低下
IGF-1 levelsが増加

(BMIは改善していないのに)
 →その他の群の患者には効果なし

Conclusion
・OSASに見られる日中の過剰な眠気(EDS)は、肥満と独立してインスリン抵抗性(IR)と関連している
EDSはメタボリックシンドロームのリスクのあるOSAS患者を認識する有用な臨床マーカーである



日中の過剰な眠気がインスリン抵抗性と関連する理由について著者らは、
 ①OSASにおいて、EDSとIRは同じ病態生理をシェアしている:tissue hypoxiaが原因
  ・証拠 
   EDSのあるOSAS患者群では、夜間のSpO2がEDSのないOSAS患者群より低かった
   HOMAが夜間の低酸素、arousal indexと相関していた
 ②EDSそのものがIRをもたらす?
などを考えています。
なるほど。自分も一度検査してみようかな・・・

SASは面白いですね。
東京ドーム横の温泉の仮眠スペースで寝ていると、
潜在患者数の多さをいつも実感します。
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by tobbyK | 2008-12-15 21:53 | SAS