カテゴリ:膠原病±肺病変( 1 )

膠原病ネタがないのに気付いたので、膠原病で最も多い慢性関節リウマチ(RA)の肺病変についてのまとめを。少し古い論文です。

Rheumatoid Arthritis–related Lung Diseases: CT Findings
Radiology 2004; 232:81–91 (米国+日本)

Purpose
・RAの肺病変についてまとめる

Materials and Methods
・63例のCT所見のまとめ
 男性27例、女性36例、mean age, 61.7±11.2 [SD]; range, 28–81 years
 罹患期間の平均 7.6±9.2年

・肺実質病変のCT所見分類
 airspace consolidation
 ground-glass opacity(GGO)
 reticulation
 honeycombing
 nodules
 bronchiectasis
 air trapping

・肺病変トータルでのCTによる疾患パターン分類も行った
 Usual interstitial pneumonia
 Nonspecific interstitial pneumonia
 Organizing pneumonia
 Diffuse alveolar damage
 Lymphoid interstitial pneumonia
 Bronchiolitis obliterans
 Follicular bronchiolitis

・2人の放射線科医が評価
・17例については、CTパターンと病理を対比した
・CT所見の広がりをスコア化し、肺機能検査値と比較した

Results
・CT所見で最も多かったのは以下の2つ
 GGO:57例 [90%]
 Reticulation:62例 [98%]

・CT疾患パターンで多かったのは以下の4つ
 usual interstitial pneumonia:26例
 nonspecific interstitial pneumonia:19例
 bronchiolitis:11例
 organizing pneumonia:5例

・病理と比較した17例
 13例はCTパターンと同じ病理診断
 *CTと病理の不一致例が4例
  CTでUIPとされたが病理ではNSIPとされたものが2例
  CTでNSIPとされたが病理でDIPとされたものが1例
  CTでLIPとされたが病理でNSIPとされたものが1例

・呼吸機能との相関はイマイチ(クリックで拡大)
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・過去の報告との比較
c0177128_18121093.jpg

Radiology 1994; 193:375–382.、J Comput Assist Tomogr 1999; 23:941–948.

感想
肺の画像所見を一つのパラメーターとし、生命・機能の予後や合併症の頻度の検討をしてみたいと思いました。

- 徒然 -
現在、ある有名な研修病院に週1回外勤で行っているのですが、そこで「日本の有名研修病院5施設の比較」の資料を見させてもらいました。有名な病院がズラリと並ぶ中で、なんとそこに福岡で働いていた病院も入っていました。どこも似ているようで少しずつ違っており、客観的な比較はとても面白いものでした。
何かに活かせそうです。
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