カテゴリ:過敏性肺炎( 1 )

熊本2日目。
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                             Wikipediaより
行きつけだった蕎麦屋で昼食後、藤崎八幡宮でお祓いを受ける。
神主様の太鼓と笛に合わせて娘が踊り出してしまい、他の参拝客に笑われる・・・

さて、Hot tub lungはサルコイドーシスと間違えられることが多いというexpert opinion。
Hot Tub Lung Is Frequently Misdiagnosed as Sarcoidosis
National Jewish Medical and Research Center, Denver
RHEUMATOLOGY NEWS • October 2008 p32a-32b

【Hot tub lung】
・空気中のMycobacterium avium complex(MAC)や、その他のnontuberculous mycobacteria(NTM)に対するhypersensitivity pneumonitis。これらの菌は室内の風呂やプールで増殖する。
・肺病変が、免疫反応のみによるものなのか、感染症でもあるのか、まだよく分かっていない。
→治療法が決まっていない:
  現状では、抗原の回避とステロイド or 抗菌薬の投与

【National Jewish Medical and Research Centerの症例のまとめ】
・27例のまとめ
・患者像
 Hot tub lungの患者は、他のNTM患者と比較し若くて健康
 →maintenance workers、lifeguards、water therapistsでも見られる
・症状
 subacute-onsetの息切れ、咳、倦怠感、関節痛なども
 “風邪が長引いている”という風に感じている
・胸部レントゲン
 全肺野に粒状影・浸潤影
・CT
 小葉中心性粒状影、すりガラス状陰影、mosaic pattern、air trapping

・全例で治療により改善
 治療法
  13例:oral prednisoneのみ、4-8 weeksで減量
  12例:prednisone+抗結核薬3剤を3-6 months
 →治療後の呼吸機能に、両群で差無し
   ( J. Occup. Environ. Hyg. 2007;4:831-40)
  *1/3は呼吸機能が横ばい:DLCO<80%
 この施設の考え方→抗原を回避できれば、Prednisoneのみで十分

*誤診内容
1/4でsarcoidosisと診断されていた
→lung biopsiesでgranulomaが認められたため
→しかし、hot tub lungのgranulomaは不連続性で、壊死がなく、気管支中心性・小葉中心性であり、sarcoidosisとは異なる
・8/27例でhypersensitivity pneumonitis疑いと診断されていた
 *これは誤診とは言えない
・その他の誤診診断名は、asthma, pneumonia, emphysema, tuberculosis,bronchiolitis obliterans, interstitial lung diseaseなど

機序が異なるので、きちんとCTの読影や病理診断が出来れば間違えることは少ない気がしますが・・・施設によるところが大きいのでしょう。
意外に多い疾患かもしれないので、これからはもっと注意してみたいと思います。
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