2011年 01月 16日 ( 2 )

先日ちょっと悩ましい潜在性結核疑い症例に出くわしたので。

Negative and Positive Predictive Value of a Whole-Blood Interferon-g Release Assay for Developing Active Tuberculosis
Am J Respir Crit Care Med Vol 183. pp 88–95, 2011

ドイツより

Rationale
・潜在性肺結核(LTB)が活動性肺結核(ATB)へ移行するかどうかの予測について、IFN-γアッセイの有用性は不明。

Objectives
・結核患者の密接な接触者(close contact)において、4年間でATBへの移行予測の有用性についてQuantiFERON-TB Gold in-tube assay(QFT)とツ反(TST)を比較検討する。

Methods
・塗抹陽性結核患者のclose contactについてMay 2005~April 2008から前向きコホートを開始。
・QFTとTSTを施行。
・April 2010まで、ATB発症者を記録。

Measurements and Main Results
・対象となったケース:
  1,414 contacts (141 children)
  1,033は検討終了時までHamburgに居た
  954例でQFTとTSTの結果両方が得られた
・QFT:198例(20.8%)が陽性
 ⇔TST:604例(63.3%)が5mm以上、25.4%が10 mm以上
・QFTは暴露期間と相関した(P<0.0001)
 ⇔TSTは相関せず

・QFTもTSTも行い、かつ化学予防を行わなかった903例では、
 QFT陽性は147例(16.3%)
  ⇒ うち19例(12.9%)がATB発症(化学予防群では発症なし)
 TST 5mm以上は555例(60.1%)
  ⇒ うちATB発症は
     5mmカットオフでは17/552(3.1%)
     10mmカットオフでは10/207(4.8%)
 ⇒QFT陽性の方が有意に高い発症率     

・小児での方がより有用:
 小児のQFT陽性のATB発症率 28.6% (6 of 21)
  ⇔ 成人のQFT陽性のATB発症率 10.3% (13 of 126) (P=0.03)

・Multiple logistic regression analysisによる、ATB発症予測の独立因子;
 IFN-γ level, IU/ml  OR1.93, 95%CI 1.551–2.40 ,P<0.0001
 Age, yr  OR0.94, 95%CI 0.89–0.99 , P=0.02

・QFTのNPVは100%!!
 ⇔ TST>5mmではNPV 99.4%
    TST>10mmではNPV 98.8%

Conclusions
・TB接触者のATB発症予測については、TSTよりもQFTの方が信頼性が高い。 特に小児で。


BCG接種者と非接種者は大体半々くらいの対象で、多変量解析でもBCGの有無は関係ありませんでした。勉強になります。
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とうとう埼玉でも雪が降りました。

今日は朝5時に家を出たのですが、その時はうっすら積もっていただけだったのに
ふと外を見ると結構降ってました。
センター試験関係者の皆さんは、大変な事と思います。

寒いな~と思って朝病棟に行くと、
患者さんのご家族から自分宛にお手紙が届いていました。
本当に心が温まりました。

また頑張れそうです。
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by tobbyK | 2011-01-16 07:58 | 徒然