【JW】受動喫煙と認知機能障害


受動喫煙の悪影響を示す場合、暴露の程度を正確に示すことがなかなか難しいと言われます。
それゆえに、タバコ愛護の御用学者さんたちから「エビデンスが弱い」と言われたりします。
今回は唾液中のコチニンをバイオマーカーとしています。

Exposure to secondhand smoke and cognitive impairment in non-smokers: national cross sectional study with cotinine measurement
BMJ 2009;338:b462 (UK)

Objective
・受動喫煙(secondhand smoke)のバイオマーカー(唾液中のコチニン濃度)と認知機能障害の関連を検討する

Design
・UKでの横断的検討。Englandの家庭を層別化し無作為抽出。
・参加者:50歳以上のnon-smoking adults 4809人
      唾液中のコチニン濃度と、家族の喫煙状況の詳細な検討
・Main outcome:
 認知機能障害…神経生理学テストの下10%と定義
 
Results
・非喫煙者で唾液中のコチニン濃度≧14.1ng/mlの人を抽出
 →濃度別に4群に等人数になるように分類
  ① 0.0-0.1 ng/ml
  ② 0.2-0.3 ng/ml
  ③ 0.4-0.7 ng/ml
  ④ 0.8-13.5 ng/ml

・①と比較し、認知機能障害のodds ratioは、
  ②…1.08 (95%CI;0.78 to 1.48)
  ③…1.13 (95%CI;0.81 to 1.56)
  ④…1.44 (95%CI;1.07 to 1.94, p=0.02)
 *認知機能に関するいくつかの項目については調整済み
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・never smokersとformer smokersでも同様の傾向が見られた
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Conclusions
・受動喫煙は、認知機能障害を生じる可能性がある



先進国・長寿社会になると、喫煙による健康障害が問題になり、禁煙が進みます(日本は例外か・・・)。
業績を落とさないために、先進国のタバコ業者は途上国で販売を拡大します。
その会社の株を買っているのは、やはり先進国の国民です。

国がタバコを販売していて、禁煙も一つのビジネスモデルとなっているわが国では、
喫煙者はある意味社会から必要とされている気もしてしまいます。

難しい・・・
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by tobbyK | 2009-03-17 15:58 | 喫煙