【JW】NSIPと喫煙と気腫


IPネタ続きですみません。目についたもので。

喫煙関連肺疾患といえばDIP、RB-ILD、気腫、Langerhans cell histiocytosis、肺癌、そしてIPF(これは△くらいらしいですが)などでしょうか。

今回は、喫煙がNSIPの原因でもあるのではないか?という論文。


Non-specific interstitial pneumonia in cigarette smokers: a CT study
European Radiology(e-pub) (ドイツ+NZ+英国)

Purpose
・喫煙はNSIPの原因だろうか?検討する。

Materials and Methods
・対象(* NSIPは全例病理診断)
 ① current smoker+NSIP 10人
 ② ex-smoker+NSIP 8人
 ③ current smokerでIPなし 137人
 ④ non-smoker+NSIP 11人

・検討項目
 ①と②の症例(=smoker NSIP)において、肺気腫の存在率と進展を検討
  ⇔③の症例なかで、
    COPDの診断基準を満たす人34例(group A control)
    COPDの診断基準を満たさない人103例(group B control)   と比較
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        *NSIP+気腫?の例

Results
・肺気腫の存在率
 ①+②の症例(smoker NSIP):14/18 (77.8%)に存在
 ⇒group A controlでは(25/34, 73.5%)に肺気腫あり→差はなかった
  group B controlでは(18/103, 17.5%)に肺気腫あり、少ない
   →①+②と比較し有意差あり(P < 0.0005)

・smoker NSIPとnon-smoker NSIPのCT所見の違い
 crazy-paving pattern(敷石状陰影)がnon-smoker NSIPで多く、
 smoker NSIPでは少なかった

・重回帰分析では、
 NSIPだと、肺気腫のlikelihoodは増加
   (OR = 18.8; 95% CI = 5.3–66.3; P < 0.0005)
 高齢でも肺気腫のlikelihoodは増加傾向
   (OR = 1.04; 95% CI = 0.99–1.11; P = 0.08).

Conclusion
・肺気腫は「smoker+NSIPの患者」でも、「smoker+COPD」の患者でも、同程度の頻度で認められる
⇔上記患者と「healthy smoker」を比較すると、上記患者群で肺気腫が非常に多い
・smokerとnon-smokerのNSIPでCT所見が異なる

⇒上記より、喫煙がNSIPの何らかの病因である可能性がある。


喫煙による炎症が原因、肺気腫とNSIPを同時に起こすような遺伝的素因、環境要因などなど、仮説が書いてありました。

流し読みですが、なんかこう、イマイチでした。

だいたい間質性肺炎の病理がどこまで当てになるのか、常に疑問です・・・
 (病理の先生、スミマセン)

経過まできちんと追いかけて判断できるのは呼吸器科医だけの特権だと思います。
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